愛子history part2 ( 敬称略)

さて最高といえる同期シラサキを得てスタートした愛子の学院生活だったが、初年度は大変だったらしい笑

お腹が空いたと言っては泣き、荷物がバッグに収まらないと言っては泣く、手のかかる転入生だった。

当時中3だった杉﨑寧々が、卒業間近に名指しで心配したほどだった。

そんなもう一段の成長が求められていた愛子の前に、願っても無い存在が次年度に登場する。


岡田 愛である。

ちゃおガールグランプリ受賞という経歴の華麗なる転入生。

スラッとした体型、バレエで鍛えたしなやかさ、機転の利く本番での強さ、学年末テストでいきなり1位をとる頭脳。

自身に無い長所を幾つも持った同学年生は、どれだけの刺激を愛子に与えたことだろう?

同じ寮組、同学年として親密度を増すと同時にライバルとしての感情も自然と芽生えたに違いない。

奇しくも14年度は、ライバルと親友の関係が強かった ゆいもあの卒業年。

その物語を継ぐ2人が、この年に揃い以降数々の名勝負、名場面を繰り広げていく。

そして愛子は、「大切な君へ」という自作曲を創るに至るのだが、その当時は知る由もなかった…。